スクールライフ
演劇部
新たな伝統(蓄積)づくりへー2018年度演劇部活動報告⑳-

 1学期期末テスト準備のためしばらく活動を休止していた演劇部ですが、昨日7月10日(火)から練習を再開しました。まだ3年生の現部長は健在ですが、実質的には2年生部員5人に部活の主導権は移りつつあります。これまで半年間、独創的でメルヘンチックな?発想の部長の下で実務面を一手に担ってきた2年生部員たちだけに、これからの活躍が大いに期待されます。今後、部活紹介のパネルづくり、県東部高校の夏期演劇講習会参加、学校の一日体験入学参加(多分、顧問担当の体験授業のアシスタントとして)など、例年通りのスケジュールが続いていきますが、それぞれできちんと結果を残したうえで、秋の県東部大会公演に臨んでほしいものです。

 新体制に期待したいこととしては、やはり新たな伝統(蓄積)づくりです。先日参加した中高演6月公演においても、30数年前以来ずっとこの公演に参加し続けている幾つかの学校が、その伝統校ならではの上手さで高い評価を受けており、羨ましく思いました。桐陽高校演劇部には、伝統がありません。いや、実際、7回も県大会に出ていますし、県高校総合文化祭演劇部門にも10数回出場していますので、伝統が「ない」わけではないはずです。ただ、その伝統を声高に主張することをしてこなかったため、せっかく何らかの伝統(蓄積)ができても、何年か経つとそのことが分からず、これまでの蓄積を無視して自分たちのやり方で物事を進める部員や、時には顧問が出てきて、それで全てリセットされてしまう、ということを繰り返してきたのです。以前は、「伝統」という言葉に極端に拒否反応を示す部員もいましたっけ(もっとも、この部員の時には、彼女らのおかげで久々に部活に引き締まった雰囲気と、お互いに仲間を支えあっていこうという雰囲気が復活し、ここ数年間で一番充実した公演を続けることができたのも、確かですが‥)。最近は大人も子供も、自分のやり方だけを通すのにこだわり、過去の先輩がやってきたことを引き継ぐのが苦手みたいですね。でも、今回の世代交替を機に、ぜひ改めて伝統(蓄積)を作って欲しいと思います。

 現在の2年生部員たちは久しぶりに特進α以上の生徒が多く、勉強と部活とを両立しており、また台本の読解力・創造力、また照明プランの考案、装置作りの技術など、久々にそれなりの才能を示してくれましたし、何より自分のことを後回しにして部活に精力的に取り組んでくれました。他校のレヴェルに比べればまだまだかもしれませんが、少なくともこのレヴェルを維持してほしい。ようやく約10年前、県大会に出場したり、「認知症」の芝居をやっていた頃のレヴェルに戻りつつあるのではないか、と思います。ここまでやってきたことの価値を認めず、また自分たちのやりやすいようにレヴェルを下げることを、後輩たちはしてほしくありません。それにはまず、現在の部員たちが顧問と相談しながら、しっかりした蓄積を作ることでしょう。どこまで諦めないで頑張ることができるか、しばらく見守っていきたいと思います。

 桐陽高校演劇部は、決して「伝統」を声高に語ることは、未来もありません。でも、その「伝統」を軽んじず、それを引き継ぎ、発展させることのできる部員を求めています。