スクールライフ
演劇部
東部大会公演が終わりました!-2018年度演劇部活動報告39ー

 去る11月3日(土)・4日(日)に三島市民文化会館小ホールにおいて、2018年度静岡県東部高校演劇研究大会<三島会場>が行われました。本校演劇部は2日目である11月4日午前9時20分から、今年度は部員の創作脚本である『RE April』で大会に臨みました。高校3年の最初の日に親友を交通事故で失った主人公が、その心の傷をいやすため、大人になってからその高校時代にタイムスリップし、親友の死を食い止めようとする話です。9月初めから稽古を重ね、部員たちは県大会に出場する気まんまんだったのですが、惜しくもその夢は叶えられませんでした。原因は、各部員がよく分かっていることだと思います。もともと部員は演出・舞台監督とキャストだけで、音響・照明・スポットは、1年生の“助っ人”の子に依頼。毎日遅くまで練習をやるという習慣に慣れていない“助っ人”の子たちとうまくコミュニケーションをとっていくことは難しいことだったと思いますが、舞台監督の部員はよく頑張っていたと思います。また、演出・キャストの部員たちも、自分たちの持てるだけの実力は出し切れたと思います。だだ、やはり県大会に出場するためには、「それ以上」のことをやらなければならなかった、ということでしょう。

 県大会に出場する、ということは、特に我々10年間も県大会出場を逃している演劇部には、「奇跡」に近いことです。そして、奇跡は「起こる」ものではなく、「起こす」ものです。実際に、「奇跡が起こってもいい」というつもりで、今まで以上の努力をして、初めて奇跡は「起こるかもしれない」とうことになります。昨年度、我が演劇部はその「奇跡の1歩手前」である三島市民演劇祭出場を果たしました。県大会出場を逃している10年間だけで、3回の三島市民演劇祭出場です。そして、その3回の三島市民演劇祭出場について、その内2回で一緒に出場した学校は、その次の年に県大会出場を果たしているわけで、そう考えるとちょっと悔しいですが、大事なことはそこで挫けてしまわないで、「前の公演よりもよいものを」とひたすら前向きに努力していくことです。その努力が個々の限界を超えてピークに達したところで、案外「県大会出場」は実現するのではないか、と思います。

 断っておきますが、桐陽高校演劇部は「県大会出場」を推奨するものではありません。県大会出場は、多大なリスクを伴うものです。本校演劇部には、苦い経験があります。県大会出場を部員が希望したことで、当時の顧問に練習方法を一方的に変えられ、部員同士の信頼関係もズタズタにされそうになったことがあります。この時、部員たちが「私たちは県大会に出る芝居より、自分たちがやっていて楽しい芝居がしたい」と主張して心をひとつにし、顧問の助けを借りながらも自分たちが中心となって部活を運営し、その勢いで中高演6月公演出場・三島市民演劇祭出場と果たしたということがありました。それ以来、顧問が特に「県大会出場をめざして」という形で指導することは本校ではありません。部員を傷つけてまでの県大会出場、って何かおかしいですよね?ただし、だからといって自分たちだけが楽しい、「ひとりよがりな」芝居をやっても意味がありません。自分たちがやっていて楽しい、そしてお客さんも引き込むことができる芝居をやって、初めて大会に出場して公演する意味があるのではないでしょうか。そういう芝居をやっている中で、ひょっとしたら県大会に出ることもあるでしょうし、三島市民演劇祭の出場団体に選ばれたり、またはどこかの中学から公演依頼が来たり、ということもあるのではないかと思います。そういう「奇跡」は起こしてもいいという気持ちでやってほしいな、と思います。

 そして「お客さんを納得させる」芝居をやるためには、まずは20数年、ずっと桐陽高校演劇部を見守っている顧問を納得させる芝居をめざせばいいのではないでしょうか?(笑) これは言い過ぎかな?でも、20数年部活を見てきて、誰よりも長く桐陽高校演劇部を見守り続けてきたと自負している身としては、ちょっとぐらいこちらの助言を聞いてくれてもいいかな?とにかう、桐陽高校演劇部には、今回の経験を生かして、今後は更にグレードアップした芝居を期待したいと思います。